受診
前投稿と時間軸ちょっと前後しちゃうけど
術後の受診の話。
正直、病院に出向くのすら嫌だった。
夫が着いてきてくれた。
診察室にも一緒に入っていいとのことで一緒に話を聞いた。
・母体の感染の兆候はない。
・流産で一番多い理由として染色体異常があるが、肉眼で見る限りその兆候はない。ただ見た目に出ない子もいるので解剖しないと断定はできない。(術後すぐにも言われたが、メスを入れたくなかったので子の解剖は拒否した)
・最初の頃の検診で血液の流れが少しだけ悪い箇所があったらしく、それで血液がうまく胎盤に回らなかったのかもしれないけどわからない。
・血圧が高かったのが原因かもしれないけど、わからない。
・あとは、胎盤を病理検査に出してまだ結果が出てないのでそれでわかればいいけど、検査しても原因不明であることの方が多い。
色々丁寧に説明してくれたけど、結局どうしたらよかったのか…
なんとなく不調?と思っても、それが医者の言う"よくある心配ないこと"なのか、緊急事態なのか、素人ではわからない。
今思えば、不調のサインだったかもしれないと思うこともあったし、どこで判断を誤ったのか…
などなど……
今、先生に聞いてもわからないだろうことをたくさん聞いてしまった。でもしっかり丁寧に答えてくれた。
「不調のサインがどうだったかは、もう今となってはわからないけど、いつもと違うことがあったら受診したり電話したりしていたし、間違った判断はしていない」
「今回の原因がそうでなかったとしても妊娠中の血圧は重要なので、次の妊娠のために血圧の管理をした方がいい」「次の時ももし何か少しでも不安なことがあったら連絡をしたりすること、あとできることとしては検診の間隔を狭めること」
私の拙い言葉から、しっかり汲み取ってたくさん話をしてくれた。胎盤の検索結果を聞くため次回の予約をして、診察は終了。
あの日、気持ちが追いつかない状態の中、努めて明るくいてくれた助産師さんが「ちょっと話そうか」と言ってくれた。
退院から今日までのこと、職場の愚痴(前投稿の内容)、今は子のことだけを考えていたいのにそうさせてもらえない職場環境へのストレス、昼間心をかき乱されるから余計夜に色んな感情が溢れて眠れないこと、でも別に寝たいとも思わないこと……
関係ないこともたくさん話しちゃったけど、明るく親身になって聞いてくれた。うちの職場の人たち(看護師)と同じ医療職として、現場の混乱もわからなくはないけど、それで今一番しんどい人に負担かけるなんておかしい、と言ってた。
状況的にも立場的にもそう言うしかなかったのかもしれないけど、ありがたかった。
食べたいものを食べたい時に、食べられるものを食べられる時に食べたらいいし、もし寝たいのに寝れないなら連絡くれれば先生薬出してくれるし、寝たくない時は寝なくてもいい。朝方でも昼間でも、寝たくなったら寝たらいいから、とも。
今まで一人でモヤモヤしてたことを全部吐き出したら、ちょっとスッキリした。
帰りに薬局へ。処方された薬を何気なく見たら"妊婦・妊娠の可能性のある人服用禁止"と書いてあって、切なくなった。
まだ、真っ直ぐ前を向けるようになったわけではないけど、この日を境にほんの少しだけ、前向きになれた気がした。これは決して時間が解決したわけではないと思う。
夫や母達、病院の方々が親身になってケアをしてくださっているおかげ。
しばらくこの病院に来るのはしんどいし、次があるかもわからないけど……もし次、子を授かることができたら、その時はまたこの病院で産みたいな。
O病院の先生、外来・病棟の看護師さん、助産師さん、事務員さん。
今回は短い間になってしまいましたが、常に患者ファーストな皆さんにたくさん元気づけられ、助けられました。
病棟の皆さんにお世話になっていた時は、特に自分のことで精一杯で、人の優しさなんて素直に受け取れる状態じゃなくて。ろくにお礼も言えないままでした。ごめんなさい。
大変お世話になりました。
ありがとうございました。
また、があると信じて。
その時は、お互い笑顔で
無事に出産まで迎えられると信じて。