20231029【退院】
夜が明け、採血したりして朝ごはん。
別にお腹空いてない。
薬のために、また少しだけ食べた。
しばらくすると、看護師さんから死産届を書いてお昼前頃に来る葬儀屋に渡すよう言われた。
気持ちが追いつかない間にたくさん話が進んだ。
9時すぎ、診察。
看護師さんから「隣の部屋赤ちゃんいるからちょっと嫌かもだけどごめんね」と言われた。
よその赤ちゃんが元気に泣いていた。
苦しかった。
仕方ないことだけど「ごめん」っていうくらいならこの数分だけでも違うとこ連れてってよ、なんて、心の中でそっと看護師さんに八つ当たりした。
診察の結果、いつでも退院可能と。
日曜日だし心配だったらもう一泊してもいいし、お昼食べてから退院でも、諸々終わったらすぐ退院でもいいと。
部屋に戻って葬儀屋を待った。
色々手続きして、小さな棺に息子を入れた。
心の中で「ごめんね」って言いながら。
エレベーターまで見送り。
扉が閉まった瞬間、涙が溢れた。
看護師さんたちもいたけど、構わず夫も泣いていた。
すぐ横の病室には幸せそうな親子がいる。
耐えられなかった。早足に病室へ戻った。
看護師さんに「辛かったですね、2人とも頑張りましたね」って言われた。
私は何も頑張ってない。
頑張れてなかったからこんなことになったんじゃん。綺麗な言葉でまとめないでよ、とまた心の中で八つ当たり。
ゆっくりお昼ご飯食べてから帰りますか?
と聞かれたけど、一刻も早く帰りたかった。
病院も
看護師さん助産師さんも
誰も悪くない。
でも、そこにいるのが辛かった。
帰り際
お世話になりました。
の一言伝えるのがやっとだった。
前日私はタクシーで、夫が自転車で来てたのでゆっくり歩きながら帰宅。
家についてからの記憶あんまりないけど、とにかく気持ちが張ってるうちに夫も私も仕事関係の人に連絡したりした。
言葉にすると現実なんだと実感してしまい、苦しかった。
昼過ぎに母が来てくれた。
3人で泣いた。
母のことも悲しませてしまった。
夕方。
なんとなく落ち着かないから
ずっとテレビをつけていたんだけど
18時になってまるちゃんが始まった。
たまちゃん親子の話。
友達とお家でハロウィンパーティするのに、どうにか参加してこようとするたまちゃん父。
たまちゃんはそんな父を嫌がる。
でもなんやかんやあってたまちゃんが小さい頃のアルバムを見つける。
そこにはたくさんの写真と、たまちゃんの成長を喜ぶ父のコメントが書かれていた。
それを見て、たまちゃんは父をパーティに混ぜることにする。
涙が出た。
夫も泣いてた。
自分たちと重ねたんだ。
でも同じように重ねられない悲しみ。
まるちゃんで泣く日が来るとは。
なんでかなぁ。
どうしたらよかったのかなぁ。
本当に現実なのかなぁ。
悲しくて
悔しくて
たくさん泣いた。
夜になると、余計に思い出す。
眠れなかった。
眠りたくもなかった。
夫は涙を流すこともあったけど、私の前ではできるだけ普段通りでいてくれた。
申し訳ない気持ちもあったけど、ありがたかった。